西蔵院の石仏(府中市是政)
西蔵院は府中市是政にある真言宗の寺院。甲州街道府中宿の中心地から是政の渡しへ向かう街道筋にあり、創建は不詳ながら延宝3年(1676)に現在地へ移転して中興したとされる古刹。
西蔵院は是政の中心的な寺院で、特徴的な山門を有している。山門をくぐると正面には本堂、左手には地蔵堂が建っており、右手には鐘楼がある。本堂に向かって左手が墓所になっており、その入り口周辺に石仏がある。
まず本堂脇にある背の高い石塔が目に入る。正面には「奉納大乗妙典経六十六部供養塔」とあり、造立年は宝永5年(1708)仲春上旬と書かれているので2月だろう。側面には「奉納庚申供養同行十二人」の文字があり、庚申講中によるものか。高さは1.4mほどある。
その先にある堂宇に祀られているのが背丈よりも高いくらいの丸彫の地蔵菩薩立像。基壇には寛保3年(1743)12月の造立年が刻まれている。「奉供養寒念仏」の文字があり、寒念仏供養の祈願に造立されたもの。
また、墓地入口に横置きされていたのは、角柱型の庚申塔。笠付角柱型だったと思われるが笠は欠損している。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、造立年は貞享2年(1685)4月とかなり古いもの。西蔵院がこの地に移転して間もないころのものである。資料によると右側面には「奉供養庚申講 同行11人」、左側面には紀年と横山平左衛門、大久保三郎兵衛の銘がある。
場所 府中市是政3丁目35-10
































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