殿ヶ谷戸庭園の馬頭観音(国分寺市南町)
JR中央線国分寺駅の南に静かな庭園がある。入場料は若干必要だが、この殿ヶ谷戸庭園は静かで自然も多く保たれた素晴らしい回遊式庭園である。この庭園は国分寺崖線にあり、湧水もある。縄文時代からここには人が住まい、暮らしてきたという。
湧水を溜めたのかどうかは知らないが、見事な大名庭園のような池と島を施した木立の中の散策が楽しい。湧水量は毎分37リットルもあるらしいので、池の水はおそらくそうだろう。水温は年間通じて15~18度だから、木陰と相まって夏は特に良い。庭園の一角に古い馬頭観音が祀られていた。
櫛型角柱型の文字塔で、正面には「百万遍成就 馬頭観世音」と記されている。造立年は文政7年(1824)7月、施主は国分寺村の本多氏という。おそらくはここに移設されたもので、もとは国分寺村の道端に祀られていたはず。資料によると庭園は三菱系の貴族院議員の江口氏がここに別荘を持っていたのを、昭和の初めの三菱の社長が買い、庭園を完成させたという。山県有朋が築いた椿山荘の庭を少しコンパクトにしたような素敵な庭園である。
場所 国分寺市南町2丁目16
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