二枚橋の坂馬頭観音(小金井市東町)
中央線武蔵境駅から府中是政の間を走る西武多摩川線。多摩地区のローカルな西武線の趣きが楽しい。途中西武多摩川線が野川を渡るあたり、之川沿いの武蔵野公園とICU(国際基督教大学)の間を走るのだが、線路に沿って二枚橋の坂がある。二枚橋は昔、野川に架かっていた橋の名前で、大岡昇平の小説『武蔵野夫人』の舞台になった道。
その道の途中、西武線の線路の土手に一基の石仏がある。笠付角柱型の馬頭観音である。文政5年(1822)造立のこの馬頭観音は二枚橋の坂のシンボルのような気がする。上の写真は2025年のものだが、下の写真は2017年のものなので、草の生え方が異なっている。また昭和30年代の写真を見ると、ここには2本の松の木が道しるべのように立っていた。
ここに馬頭観音があるのは、その昔この辺りが「捨て場」と呼ばれる場所で、無縁の人や牛馬や犬などの亡骸を捨てた場所であったためである。江戸時代はこういう捨て場があちこちにあった。当然ながら今の都心部にもあったという記録がいくつもある。
場所 小金井市東町5丁目12番地先
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