大嶽神社の新旧地蔵(小金井市緑町)
連雀通りが武蔵野市境町で二股に分かれ、やや北西方向に延びるのが富士見通り。この道筋は江戸時代からの道で、中央線の東小金井駅を過ぎると地蔵通りと名前を変えてさらに西に延びていく。東小金井駅から1㎞ほどで地蔵通りは終わる。
東小金井駅から500mほど西進したところに小さな神社がある。小さな社に不似合いな鳥居が立っている。これが大嶽神社である。西多摩郡桧原村の大嶽神社を勧請したもので、第二次世界大戦末期に創建した。当時までこのあたりは小金井村下山谷という集落で、隣組で火除け盗難除けの神様を分祀、社殿は終戦後に千葉県茂原市の農村修練場にあった廃社を移築した。
神社の角にブロック造りの覆屋があり、2基の丸彫地蔵菩薩立像が祀られている。本来は1基だが、左が古い地蔵で右が新しく再建された地蔵。新旧が横並びというのは珍しい。右の地蔵は平成17年(1009)に建てられたものだが、左の地蔵は寛政6年(1794)の造立である。小金井村下山谷の念仏講中46人によるもので、願主は清水右衛門、鴨下佐吾兵衛。この土地では百万遍の儀式が江戸時代中期から平成元年(1989)まで続いていたという。台石には「右 ふちう 大山みち」とあり、地蔵の前の道が大山詣の参詣道だったことがわかる。
場所 小金井市緑町1丁目3-31
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