阿弥陀堂の石仏(東久留米市下里)
東久留米市下里の阿弥陀堂は大圓寺の境外墓所。前を通る道は下里本邑通りというが、この「邑」を用いる通り名は極めて珍しい。阿弥陀堂を中心としたこの境外墓地は正式に大圓寺下里墓地という。この辺りは昔は下里村本村という地名で、村の中心はこの阿弥陀堂と、北を流れる黒目川の間に多くの民家が集まっていた。
墓所の入口を入ると両側に覆屋があり、それぞれ地蔵菩薩が祀られている。入って左側には丸彫の地蔵菩薩坐像があり、立派な光背がある。子供を抱えており、地元では子育地蔵尊として拝まれている。造立年は天保11年(1840)3月で、基壇には下里邑の銘がある。また「奥刕会津若松産 願主 貞心」、「武刕多摩郡下里邑 惣村念仏講中」の文字があり、江戸時代の村と邑の使い分けは何だろうと思わせる。
一方、右側の覆屋には地蔵菩薩立像があり、面長の頭部が特徴的。造立年は明治14年(1881)5月とあり、基壇には「地蔵大菩薩」と「念仏講中13人」の文字がある。発起人島崎四郎左衛門母の銘がある。下里村には嶋崎姓の刻まれた石仏が多い。
資料によると以前はこの地蔵の裏側に江戸時代の地蔵があり、その再建ではないかと書かれていた。江戸時代の地蔵は同じように面長で丸彫、享和元年(1801)3月の造立だったらしい。
場所 東久留米市下里1丁目14-2
| 固定リンク | 0





コメント