下里の馬頭観音(東久留米市下里)
東久留米市下里は北を野火止用水、南は同じ東久留米市の滝山地区にあり、中央には黒目川が流れる武蔵野台地の中北部にあたる。多摩川の大きな扇状地の一部で、東京23区を形成する武蔵野段丘の北の端になる。現在新所沢街道(都道4号線)が走っているが、もともとの街道筋は北にある所沢街道で江戸と所沢を結ぶ街道だった。
今の石仏は新所沢街道に面して北向きに立っているが、この場所は昔は三叉路で、真北に向かうと下里村内で所沢街道に当たり、東に向かうと八幡町との境で所沢街道に出た。その三叉路上に新所沢街道が新設された形である。右の大きいほうが馬頭観音で、左の角柱が回国供養塔。馬頭観音は笠付角柱型で、延享元年(1744)5月の造立と東久留米市の馬頭観音では最古。
中央に三面六臂の馬頭観音が陽刻され、「奉造立馬頭観世音菩薩」の文字。右側面には武刕多摩郡下里村之内とある。左の角柱には「奉納大乗妙典日本廻国」とあり、造立年は嘉永7年(1854)3月である。左面には「上州那波郡玉邑宿 栄左衛門」の銘があり、基壇には「下里西邑 世話人清左衛門 惣村中」とある。上州…はおそらく群馬県佐波郡玉村町と思われるが、下里村との関係は不詳。
場所 東久留米市下里3丁目25番地先
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