小平ふるさと村の石仏(小平市天神町)
小平市天神町にある小平ふるさと村は平成5年(1993)の開設。古民家などが移築され保存されている。江戸時代初期に玉川上水が開削され、その分水で開かれた新田に人が住み始めて村を形成した。江戸時代中期から明治時代にかけての家屋を見ることができる。
施設の奥にある旧小川家住宅の玄関棟の前の植込みの中に、背の高い馬頭観音と庚申塔が祀られている。馬頭観音は背丈ほどの高さがあり、正面に「馬頭観世音」の文字がある。側面には文化11年(1814)の造立年と、「武州多摩郡堀端埜中新田」の銘がある。
小さいほうは駒型の庚申塔で、摩滅が信仰しているが保存状態は悪くない。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄で、ショケラを下げている。側面には「武刕多摩郡堀端野中新田」の銘がある。堀端埜と堀端野は同じで、堀端は「ほりばた」と読む。堀端の新田は農民同士の争いが長く続いた。野中新田の善左衛門組は広く、組頭と名主の争いもあったという。紛争の中には善左衛門、善兵衛、喜兵衛などの名前が出てきて、いかにも江戸時代の農民の争いらしくて興味深い。
場所 小平市天神町3丁目9-1
























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