下保谷の二十三夜塔(西東京市下保谷)
都道234号線が西武池袋線をアンダーパスで潜るのが西東京下保谷トンネル。2015年に開通し、踏切の渋滞を緩和したが、車での通行は便利になったものの南北の断絶感が強まったように思う。地下道のスロープも老人や自転車にはきつい。このトンネルの東側、保谷駅寄りのマンションの敷地内に珍しい石塔がある。
門扉が閉じているので門扉の上からのぞいてみる。自然石で造られた二十三夜塔である。正面に「二十三夜塔」の大きな文字があり。造立年は昭和8年(1933)7月建之と比較的新しい。ただ二十三夜塔は割と近代のものが多いように思う。施主名は「蓮見半曹」とある。
この時代の二十三夜塔は念仏講とともに祀られる。月待塔の中では二十三夜塔が最も多い。資料の伝承によると「この家に木曾の御嶽山の信仰者が食客におり、この家を出たときに金を預けて、もし自分が帰ってこなかったら石塔を建ててほしいと頼んでいった。その後家では子孫が育たなかった。占い師に問うと、一人の男が水面に浮き沈みしていて、これは御嶽山の信仰者の要望通りに石塔を建てないからだという。預かった金は使いこんでしまったため、工面してこの二十三夜塔を建てて供養すると、子供が生まれ無事に育った…それが私です、と蓮見時子氏が語った。」という話。わずか百年足らず昔の話である。
場所 西東京市下保谷1丁目1-15































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