赤稲荷の庚申塔(小金井市本町)
武蔵小金井駅から都道15号線を北上、北大通りとの交差点が本町二丁目交差点。この北東角にあるのが大松木之下稲荷神社で、通称を赤稲荷と呼んでいる。ここは多摩川支流野川に注ぐ仙川の源流近くで、この交差点周辺は現在も開渠になっている。この辺りは昔は上山谷と呼ばれたエリアである。
大松木之下稲荷の名の由来は、ここにはもともとご神木の大きな松の木があったことに由来する。神社の由来などについては不明ながら、上山谷の講中が信心深く祀ったという。江戸時代末期に松の大木とともに火災に遭い、社ともに消失してしまい、後年今の形で再建されたという。
鳥居をくぐってすぐにあるのが写真右の黒っぽい石色の庚申塔。上部が欠損しているが、青面金剛像と三猿は見て取れる。欠損の為に造立年は不詳、主尊右にかすかに文字が見えるが判読できなかった。左の笠付角柱型の庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、寛政4年(1792)2月の造立。「武州多摩郡府中領小金井村上山野講中」とあるが上山谷との違いは分からない。「世話人 傳右衛門 亦七」の銘もある。
奥に石灯籠が2基あるが、手前の石灯籠には「庚申」の文字があり、「大山石尊大權現 大天狗 小天狗 不動尊」 「榛名大権現」と刻まれている。造立年は享和2年(1802)7月の紀年が見られる。奥の石灯籠には「前沢村・南野中新田・砂川村・貫井村・梶尾新田」などの講中が建立したものだが、造立年は不詳。
場所 小金井市本町3丁目8-3
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