駐車場の馬頭観音(新座市栗原)
所沢道と合流した清戸道を北へ進む。黒目川の神宝橋へ向かって緩やかな下り道。下りきった所には黒目川の無名の小さな水路の痕跡が残っている。どうやらこの水路はかつての黒目川の流程で、この辺りで旧黒目川は南北に分かれて複雑な流れになっていた。今の水路になったのは昭和の後期になってからである。
旧水路を跨ぐ手前に駐車場があり、その一角に石仏がある。覆屋もなく野ざらしである。右の石仏は、丸彫の馬頭観世音坐像で、明治8年(1875)10月の造立年が刻まれている。台石には大きく「栗原」の文字がある。左の方は櫛型角柱型の石仏で、「馬頭観世音菩薩」の文字が正面にある。「武刕新倉郡石神村」の銘がある。
石神村は黒目川をはさんで栗原村の北側対岸の村だった。栗原村と石神村の関係は位置的なものだけなのかどうかは分からないが、江戸時代から明治時代になった時に、片山十か村と呼ばれた野寺村、中沢村、十二天村、下中沢村、下片山村、石神村、原ケ谷戸村、辻村、堀ノ内村、栗原村の10村が片山村と合併し、昭和になって周辺との合併で新座町が出来た。清人道は牛馬運搬の時代の重要な街道であった名残りの石仏である。
場所 新座市栗原1丁目14
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