一の宮バス停裏の石仏(日野市百草)
府中市から多摩川を渡り相模原に延びる野猿街道(都道20号線)と川崎街道が交差するのが一ノ宮交差点。もともと野猿街道よりも東側の聖蹟桜ヶ丘駅の西の一帯にあった集落が一ノ宮であった。以西の川崎街道はほぼ昔のルート沿いに車道が出来ているが、百草の集落は多摩川の右岸の山に沿ってできた集落である。
一ノ宮交差点の南西脇から分岐する小道はこの先の山の上にあった百草集落への道である。その入口ともいえる路傍の藪に3基の石仏が祀られている。気づかずに歩いて通り過ぎかねないような石仏は、左から庚申塔、馬頭観音、聖観音。
右の聖観音像は舟型光背型で、基壇の文字も読み取れなかったが、おそらく江戸時代後期のものであろう。中央に建つのは大きな角柱型の馬頭観音で、天保5年(1834)という造立年が刻まれている。基壇正面には「講中」の文字と、「八景山松連寺道」の文字がある。右側面には「百草村」の銘があり、さらに願主名も刻まれていた。
左に建つのは舟型光背型の庚申塔。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、「庚申供養」の文字がある。造立年は正徳6年(1716)6月。さらに「武州百草村」の銘と願主名が刻み込まれている。いかにも百草集落への入口といった雰囲気がある場所である。
場所 日野市百草360
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