立川通りの回国供養塔(立川市栄町)
立川通りを東大和市方面に向かって歩くと、栄町三丁目の高木通りとの分岐の手前に緑道が交差する。てっきり川跡の暗渠遊歩道だと思ったが、どうも廃線跡らしいことが分かった。栄緑地といい、かつての立川飛行機専用線の跡で、立川飛行場(現自衛隊)と立川駅を結んでいた。昭和18年~19年に敷設され、昭和53年(1978)に廃線となった。
栄緑地から10m余り先の歩道脇に角柱型の石塔が立っている。学習塾の建物の敷地内にある。正面には「奉納経六拾六部日本廻国供養塔」と刻まれている。かなり剥離が進んでいて読めない箇所が多い。天下泰平、国土安穏の文字は読めた。
左側面には「維持嘉永5年(1852)9月」の造立年、「多摩郡砂川村九番組 施主 佐野氏」の銘が刻まれている。資料によると、佐野氏の先祖が昔西国巡りをした時のもので、その人は弘化3年(1846)に57才で他界したらしい。一時、裏の墓地へ移したが、再び現在地に戻したという。おそらく墓地があったのは戦前のことだろう。
場所 立川市栄町3丁目22-3
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