奥多摩街道の地蔵堂(立川市富士見町)
奥多摩街道(都道29号線)を西進すると中央本線を渡る橋があり、そこから100mほどの場所に、奥多摩街道に面した覆屋がある。この辺りの奥多摩街道は多摩川の河岸段丘の縁上を走っており、街道の南側は約15mほど低くなる。かなり急な崖線である。
覆屋の中には丸彫の地蔵菩薩立像と角柱型の供養塔が祀られている。丸彫の地蔵は宝暦2年(1752)の造立で、史料によると基壇の裏面に「山中」とあるらしい。山中はこの辺りの字名である。右側のくし形角柱型の供養塔は正面に「唱先祖供養塔」と書かれており、延享2年(1745)の造立。施主は井上氏とあり、覆屋のあるお宅のご先祖様らしい。
この地蔵は地元では病気治癒のご利益があるとされ、お参りする人もいるという。供養塔は井上家のものだが、奥多摩街道のこの辺りではしばしば交通事故が起こるそうで、覆屋にも車が飛び込んだことがあるそうだが、一度も大事に至らずに済んでいるのは石仏のご利益と言われている。
場所 立川市富士見町5丁目22-10
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