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2026年9月 8日 (火)

大昌寺の石仏(日野市日野本町)

日野宿にある浄土宗の寺院大昌寺は慶長7年(1602)の創建。徳川家康が江戸に来て間もなくできた寺である。日野宿は甲州街道の中でも大きな宿場で、日野用水の開削は永禄10年(1567)と伝えられる。つまり、玉川上水は承応2年(1653)なので86年も前に日野用水は出来ていた。まだ小田原北条氏の支配下で、斎藤道三の家来が美濃から流れてきて、この地で帰農した佐藤隼人によるもの。

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大昌寺の参道は日野用水の南側を並行して山門に向かう。参道の東側は日野第一小学校である。この参道の入口脇に石仏がある。

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左右の石仏は不詳。真ん中は笠欠の角柱型庚申塔で、もしかしたら左にあるのがその笠なのかもしれない。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれており、「施主 中宿12人」の銘がある。造立年は延享2年(1745)3月と書かれている。

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山門をくぐると左手に地蔵が並んでいる。奥の六地蔵はそれなりに時代がありそうだが、文字が見当たらずいつのものかは不明である。また手前にも丸彫の地蔵が1基と、後ろに2基の石仏、手前に角柱型の珍しい六地蔵がある。

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角柱型だが上部に仏形が残る。前面に1仏、左右に2仏ずつ、裏側は後ろの石仏が迫っていて確認できなかった。造立年は明和7年(1770)6月とあり、願主21人と書かれている。角柱にこのような形で六地蔵が彫られているものは極めて珍しい。

場所 日野市日野本町2丁目12-13

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2026年9月 5日 (土)

東の地蔵(日野市日野)

日野本宿の東、警察署の手前の丁字路は古い甲州街道と、さらに古い甲州街道との分岐である。江戸時代の貞享元年(1684)、それまで使われていた万願寺の渡しが流程変化により廃止となり、代わりに日野の渡しが設置された。かつての国道20号線が開通するまでは、北に折れて日野の渡しを通るのが大正末期までの甲州街道である。

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立日橋に向かって北に折れてすぐに道路の東側に小さな墓所がある。その墓地の南端にあるのが東の地蔵(別名福地蔵)である。地蔵の手前には比較的大きなくし形角柱型の馬頭観音が立っている。「馬頭観世音菩薩」の文字があり、造立年は文化8年(1811)3月と刻まれている。馬頭観音と街道は切っても切れない関係。

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奥の覆屋に収まる丸彫の地蔵菩薩坐像が東の地蔵。基壇の正面には「地蔵尊」の文字があり、造立年は明治38年(1905)10月と書かれている。地元の地図では福地蔵とある。東の地蔵という名前は日野宿の東の入口にあったことから付いた名前で、福地蔵というのはもともとこの地蔵を祀った下河原の人々の呼び名のようだ。この地蔵の台座は再建ものらしく、江戸時代には別の福地蔵があったという。地蔵本体が再建かどうかは分からない。

場所 日野市日野1621

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2026年9月 2日 (水)

下河原観音堂(日野市日野)

日野バイパスが開通して国道から都道になってしまった甲州街道。日野警察署の少し北東の向かい側に頑丈な観音堂が建っている。下河原観音堂と呼ばれているが、江戸時代の甲州街道からは少し外れている。この辺りは下河原という集落で、少し西からが日野宿であった。

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堂宇の周りにはいくつかの石仏が祀られている。左側には六地蔵とおもいきや、5体の丸彫地蔵が並ぶ。造立年などは不明。その手前の地蔵と馬頭観音の方が由緒はありそうだ。

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左の駒型の石塔が馬頭観音。正面には「馬頭観世音」の文字がある。造立年は大正12年(1923)11月で、施主は大野氏とある。右の舟型の地蔵菩薩は年代は摩滅していて読み取れないが江戸時代後期だろうか。「寒念仏供養」の文字がある。

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堂宇の裏手に回り込むと、大きな角柱型の馬頭観音が祀られている。新しいもので、正面には「馬頭観世音菩薩」の文字。基壇には「講中」とあり、願主名が多数刻まれている。造立年は昭和4年(1929)3月の建之とある。

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堂宇の中だが、頑丈に戸締りされており穴からのぞくのが精いっぱい。中にあるのは、石川博司氏の史料によると、角柱型の庚申で、日月、青面金剛像、邪鬼が陽刻されているようだ。二十三夜講中の文字があり、宝暦7年(1757)11月の造立。左に少しだけ見えているのも角柱型の庚申塔で、「庚申供養塔」の文字と三猿があるらしい。造立年は安永3年(1774)11月とのこと。もっとしっかり見たいがこれが限界だった。

場所 日野市日野1501

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