三頭山西峰(1,524m)からの眺望がこの写真、これは西側の富士山。 山頂広場もゆったりとした面積があり、休憩には最適。
この日は風がなく、そのために遠景が霞んでしまったが、それでも富士山はきれいに見えた。 右の山が三つ峠だと思う。
西峰から少し下って再び階段の登山道を登ると中央峰(1,531m)で実は一番寂しいこのピークが三頭山の最高峰。 休憩する場所すらないくらい狭い山頂だった。
残るひとつのピークが東峰(1,527m)で二番目の高さ。 三角点がある。それほど広くはない。 ただしさらに少し東側にはウッドデッキがある。
ここからは奥多摩の山々が良く見える。 ただし鞘口峠側から登ってきた人がかなりの確率で休憩していて込み合っているようだ。 この日もいささか窮屈な混み具合だった。
東峰、中央峰と戻り、中央峰の西側にあるベンチで昼食を取る。 寒いのでラーメン、とはいえカップラーメンである。 お湯がなかなか沸かないのは1,500mという標高かつ気温の低さと思っていたが、ボンベを取り替えたら勢い良く燃えた。 単なるガス切れ(^_^;)。
腹ごしらえも終えたのでここから下山。 鞘口峠への下りである。 長い傾斜のある道が続く。 やはりこちら側を下りるルートに取るほうが楽だろう。
下り道、左手の樹間から奥多摩湖が見える。 先日の御前山のときよりも標高が高いのを感じた。 しかしずっと林間で奥多摩湖側の視界が開けることはない。
野鳥観察小屋から登ってくる登山道と合流。 鞍部になっている。 このあたりは杉林だが、このルートは大半が広葉樹林である。 都民の森だからそれなりにきちんと整備がされている。
もうひとつ、三頭山のルートは樹木に興味のある人はほんとうに楽しめる。 色々な樹木があって、かなり立派に育っているのである。 上の写真はミズナラで幹周りは3mほどある。 こういうのが沢山あるのだ。 ただ、一部のミズナラに虫食いの穴が開いていて、樹勢が弱いような感じがした。 東北のミズナラがずいぶんとやられているカシノナガキクイムシがこの辺りにまで南下してしまったのだろうか。 心配である。
気持ちのいい樹林帯をどんどん下降していく。 尾根筋は陽の光が良く当たるので大木に育つのである。 大きな樹はうろを作る。 その中には沢山の虫や、時によってはツキノワグマが冬眠していたりすることもあるらしい。 無論こんなところにはいるわけがないが。
傾斜があるせいか、左程時間を要せずに鞘口峠に到着した。 ここにもウッドデッキがあって休憩が出来る。 まっすぐに行くと月夜見山だが、都民の森の駐車場へは右へ下る。
ウッドデッキで休憩。 展望は開けない。 手すりに付いたちぎれた鉄板の警告が面白い。 途切れていて読み取れないのだが、いろんな解釈が出来る。 人間はサルより毛が3本多いのだから山にゴミを残すでない・・・というような意味だろう。
鞘口峠から下までは420mしかない。 途中スポーツ歩道なるフィールドアスレチック施設があるが管理人は冬季は不在。 どんなアスレチックなのだろう。
材木館下のトンネルをくぐって駐車場に下りる。 アスファルトで味気ない下り道がトンネルのおかげで面白い道になっている。 トンネルを歩く経験は意外に少ない。 だからとても新鮮な感覚がある。
時間的には短かったが、これまでの登山での最高標高のピークだったことにあとから気づいた。 三頭山は歩いて楽しい山である。 初めての登山がここだったら、その人は登山の魅力にハマるかもしれない。 最後に、今回のルート図。 本当に楽しく気持ちのいい山行だった。
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