2008年6月15日 (日)

ハナショウブのこと

1ハナショウブのことをすっかり忘れて明治神宮の御苑を訪れてしまいました。 いつもはまばらにしかいない客が、まるで博覧会のように歩いています。 受付で今日は止めようかと思ったのですが、ここの菖蒲園のハナショウブがちゃんと咲いているのを見たことがなかったので、入ってみることにしました。

当初の目的は野鳥を見ることだったのですが、みんな人ごみに恐れをなして高い樹木のてっぺんや、人が入れないところに逃げてしまっていました。 でもハナショウブはなかなかきれいで、ひとつひとつを見ていると江戸の風情を感じるものがたくさんありました。

2 たぶんいつもこの菖蒲園を管理していた方だと思いますが、菖蒲のなかに入って枯れた花を摘み取っていました。普通の菖蒲園は枯れた花を放置していることが多く、そのためにどの花もきれいというわけには行きません。 しかしここはほんとうに1本1本手が行き届いているように見受けられました。 蚊取り線香をぶら下げて、つっかえ棒を差して花が倒れないようにしていました。 暑いのにおつかれさまです。

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2008年5月17日 (土)

ホオノキのこと

1『ボク』でもなければ『パク』でもありません。 『ホオ』と読ませます。 瀬音の森のメンバーである関根さんの刻字板です。(著作権は関根さんにありますが、勝手に載せてしまってすみません)

8月に秩父の矢尾百貨店で関根さんの刻字展があります。詳しくは関根さんのホームページをご覧ください。

2 これはホオの花です。 もう咲き終わってしまいましたが、亜熱帯植物のような花を咲かせます。 ホオの葉は有名ですが、花を知る人は少ないのではないでしょうか。 独特のエスニック感をかもし出していて、日本の野山で見かけると違和感すら感じます。

明日から仕事で中国に行ってきます。 残念ながら地震の救援ではありません。 時間が取れて面白い写真が撮れるといいな、とちょっと期待しています。

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2008年5月11日 (日)

マツのこと

1 1_2ふつう「松」と呼ばれるのは、アカマツとクロマツを指す場合が多いようです。一般的に海岸に生える松にはクロマツが多く、山地にはアカマツが多いのですが、両方が一緒に植えられている場所も多く見かけます。 写真はクロマツの雄花(左)と雄花と雌花が両方(右)のものですが、特徴はむしろ葉の硬さにあります。 アカマツに比べてクロマツの方が刺すと痛いです。

1_3 こちらはアカマツの花と若い実です。 実の形はアカマツもクロマツも似ています。 僕が不思議に思うのは、どちらの松もまっすぐに伸びる樹木ではなく、多少曲がっているもの、盆栽のように曲がったものなどがあって、それなのに建材としては結構沢山使われていることです。 もっとも30m~50mもの大木になるので下半分の幹だけでも十分使えるからかもしれません。

子供の頃、松の葉やマツカサや硬い実でいろんな遊びをしたものです。 でも木登りをするとマツヤニがネチョネチョするので登ることはありませんでした。

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2008年5月 4日 (日)

春の花たちのこと

2_31_8 今日は春の花いっぱいです。 まずはタンポポ、これはカントウタンポポでしょうか、それともセイヨウタンポポでしょうか、見比べるのですがボクにはよくわかりません。 ガクが反り返っているのがセイヨウだと書いてありますが、反り返っているのかいないのか微妙なのも沢山あります。 でもタンポポは「庶民」という感じがしていいですね。 食材にもなりますし、身近で親しみの深い花です。

1_21_4左の花はオオジシバリという花で、右の花はニガナです。オオジシバリは湿気の多いところに咲きます。タンポポよりも少し小さい花ですが、遠目に見て小さいタンポポだなと思ってしまうことがあります。ニガナは草原や林の縁に咲く黄色い2cmほどの花です。花びらはだいたい5枚、日当たりのいい場所にあります。

1_52_4同じく黄色い花でこれはヤマブキソウです。ヤマブキに似ていますが、あっちは樹木でこっちは草です。ヤマブキソウは樹林の下に咲いています。とても目立つので簡単に見つけられます。

1_61_7最後の花も黄色い花です。 左がヤブヘビイチゴ、右はハハコグサです。ヤブヘビイチゴはヘビイチゴに比べて大きくてガクが広がっています。ハハコグサは春の七草のオギョウです。花びらが開かないので花らしくないのですが、昔はこの若芽で餅を作ったそうです。

春の黄色い花をいっぱいご紹介しました。春は花の季節です。ほんとうにいろんな花が咲いていて、一つ一つ同定していくのもまた面白いものです。

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2008年5月 2日 (金)

春のイロハモミジのこと

1 2春になるとイロハモミジは花を咲かせ実をつけます。 モミジといえば秋の紅葉ばかりがもてはやされますが、春のモミジもなかなか美しい彩りです。 赤い小さな花とタケトンボかブーメランのような実が一緒につきます。本当は当然花のほうが若干早いのですが、概ねゴールデンウィークのころは両方が同時に見られます。

1_2 春といえばサクラですが、サクラの仲間でもイヌザクラはまったく異なる花をつけます。葉が出た後に花芽が伸びてきて写真のような花をつけますが、少し気をつけてみれば樹木いっぱいにこの白い花がついているのがわかります。なんとなくコップを洗うブラシに似ていますね。

1_3 そしてこれはクヌギの花です。 クヌギはどんぐりが有名で、ほとんどどこの山に行っても生えていますが、春にはこの花が目立ちます。垂れ下がっている花は雄花です。雌花は葉の脇に小さくついています。 今の時期、ほんとうにいろんな花が咲いています。 園芸を想像して見ていては気づきませんが、自然のこうした花は深い味わいがあります。

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2008年5月 1日 (木)

フタリシズカは静かのこと

暑い日でした。いよいよ5月です。 ガソリンもまた元に戻るどころか、たった一ヶ月で10円近く高騰し、120円台から160円近くへ便乗値上げとも言える価格になってきました。こういうときは散歩に限りますが、あまり暑いのも歓迎できません。

1 今日はおとなしめの花です。 最初はフタリシズカ。 以前にヒトリシズカを紹介したのですが、葉がちょっと似ています。 花はヒトリシズカが1本の花茎に咲くのに対して、フタリシズカは1本~数本がつきます。 知らなければただの草ですが、こうしてみると静か・・・二人でも三人でも静かなのは見習わなければならない人も多いですね。

1_2 こちらはホウチャクソウ。 下を向いている花が開くことはありません。 色も目立たずおとなしい花です。名前の由来は五重塔の軒下にぶら下がる風鈴みたいなもの-ホウチャク(宝鐸)-だそうです。 ホウチャクは南部鉄器の風鈴を大きくしたものと想像してください。どちらかと言うと杉林などの日陰に咲くことが多いようです。

1_3最後にチョウジソウです。キョウチクトウの仲間で毒があります。湿地に生えていて、今ではほとんど見かけない花で絶滅が心配されています。この写真は野山ではなく自然教育園のものですが、このタイプの花は他にはありませんのでわかりやすいと思います。

色鮮やかな花が多い中で、今日は地味めの花でした。

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2008年4月30日 (水)

ミズキとムクノキの花のこと

1_4 3 2_3ミズキの花です。 5月~6月に開花します。 小さな花が集まって葉の上に大きく開いています。遠目にミズキを見ると段々に枝がはって何層にもなっているように見えます。大きな樹木ですが、花の一つ一つはとても小さくて清楚です。写真は明治神宮御苑と代々木公園のミズキですが、どれもたわわに花をつけていました。

1_62_4いっぽうこちらはムクノキの花です。 ムクノキといってもあまりなじみがないかもしれません。ケヤキによく似た樹木ですが、幹をよく見るとケヤキと違って縦に浅く筋がはいっていますので同定は難しくありません。 ただ老木になると幹の樹皮が剥がれてきて見分けが難しくなります。花期は4月~5月。写真のムクノキはとても沢山の花をつけていました。

落葉広葉樹は葉が青く茂るとともに花を咲かせますが、特に目立つ花ではないので気づかないで過ごしてしまうことがほとんどだと思います。 でも30mになろうという大木の花や実が数ミリしかないということに面白みを感じます。

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ちがうけどにてるのこと

1この季節(4月下旬)に庭先や草むらで見かけるムラサキサギゴケです。 日当たりが良いけれどもちょっと湿った場所に生えます。 とても小さな花で大きさは1cm~2cm程度。 オオイヌノフグリが消えたあとに今こそ自分の時季だといわんばかりに咲いています。

2 ムラサキサギゴケに似た花はいろいろあるのですが、ランの仲間のエビネもそのひとつです。 本来はまったく違う植物なのですが、なんとなく花は似ています。 エビネはいかにもランらしい葉の真ん中から花茎を伸ばし15cm~30cmくらいの花の束をつけます。

1_2 全体はこんな感じです。 ムラサキサギゴケとはぜんぜん違いますね。 結構栽培する人も多いらしく、一時は乱獲で危うい時期もあったそうです。 普通の野草なんですけど、ブームってこわいですね。 踏み荒らしてボロボロにして通り過ぎた後に良かったと思えることはほとんどありません。

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2008年4月27日 (日)

フジの花さいたのこと

1_2フジの花が咲き始めました。 釣り人であるボクにとっては季節を計るものさしです。 この花が咲き始めると昆虫の羽化が活発になり、そのために渓流の魚たちは水面の餌を捕食するようになります。 ボクがやっている毛鉤釣りの時期が盛期になってきたことを教えてくれるのが藤の花なのです。

2_2 藤の花は垂れていますが、上から下へ咲いていきます。 紫と白とがありますが、やはり紫が藤らしい気がします。 藤は他の樹木に寄生して巻きつく植物ですので、手入れをされている林にはほとんどありません。 放置林に多く見かけます。 また野山に自生するヤマフジ(ツルが左巻き)と藤棚にされるノダフジ(右巻き)があって、ノダフジは園芸種です。 大阪の福島区野田というところで作られたのでノダフジと名づけられたそうです。

3_2 あちこちに見事な藤棚を見かけますが、いちばん楽しめるのはこ5月前後でしょう。 日本人には好まれてきたらしく、地名人名に「藤」のつくものを数えたらきりがありません。 藤原、藤田、藤本、藤木、藤山、藤村・・・また下につくものはもっと多く、佐藤、近藤、伊藤、加藤、武藤、須藤・・・・めんどうくさくなってきました。 秋のばかでかい実(マメ)も目立ちますが、やはり藤は花がいちばんです。

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2008年4月26日 (土)

たんぽぽのこと

1_22_2 4月はいたるところに花が咲いています。 子供の頃から親しんできたタンポポ(蒲公英)ですが、蕾もあれば花満開のものも、綿毛になって種を飛ばしているものもあります。 花期が長いので秋まで咲いていたりもします。本当はカントウタンポポ、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポなどいくつかの種類があるのですが、かなり交配もして混ざっているようで、見分けは簡単ではありません。 でももっとも身近な野草のひとつであることは昔も今も変わりませんね。

1_3 こちらのハルジオンは去年も登場した記憶がありますが、そっくりな品種にヒメジョオンがあります。 見分け方は(1)茎を切ったときに中空なのがハルジオン、(2)蕾がうなだれるのがハルジオン、(3)秋まで咲いているのはヒメジョオンと覚えています。 帰化植物でいたるところに咲いていますが、これが咲き始めると春も後半に入るんだなと感じます。

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2008年4月23日 (水)

間伐のこと

Photo写真は小菅の瀬音の森の檜林(右半分)と杉林(左半分)です。 かなり間伐したのですが、まだまだ健康な森にはもっと間伐を進める必要があります。 実際にこれくらいの状態では、どの樹を伐っても掛かり木(隣の木にひっかっかって倒れないこと)になってしまいます。

森の命の元は土です。 どんな森であっても、すべての植物は土なしには生きることは出来ません。 その土がいい土になるかどうかは植生に因りますし、いい植生はいい土がもたらします。 それはプラスのスパイラルですし、人間がいったん手をつけた森を放置すれば、マイナスのスパイラルに落ちていきます。

日本の森林の半分以上は昭和の時代にスギやヒノキの際限ない植林によってバランスを破壊されてしまいました。 樹を伐採することで光が入り、潅木や下草が生え、土に栄養分が戻ります。 ところが多くの森林が植えただけで放置されています。 それは言うまでもなく負のスパイラルに自然のバランスが落ち込んでしまうことです。それは川に影響し、海にも大きな影響を与えます。

やってしまったことは仕方がありません。 これからどうするかが大切です。 木を植える活動は多く行われていますが、木を森を維持する活動がなければなんら意味はありません。 それがわかってしまったので止められないのです。 少しでもそこに気づく人を増やして、真面目に失ったものを取り返す期限が迫っていることを知ってもらいたいのです。

今日はかなり真面目に書いてみました。

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2008年4月21日 (月)

小菅の黄色い花のこと

1小菅村にはたくさんの花が咲いていました。 白い花、桃色の花、そして黄色い花。 黄色い花でいちばん目に付いたのはキケマンです。 道端にヒメオドリコソウのようにいくつもへばりついて咲いていました。 ひとつの株は数十センチくらいになることもありますが、花は小さいです。 実はケマンと呼ばれる種には有毒成分(アルカロイド系)が含まれています。

1_2 イヌナズナは黄色いナズナです。 白いナズナに似ていますが、葉の形も少し違います。ちょうどイヌナズナを撮っているときに向こうからハチがやってきました。 チャンスと思い近づいたときにシャッターを押したのですが、まだピント圏内には入っていなかったようです。 黄色い花とハチの図って春らしくていいですね。

1_3 最後はヤマブキです。 小菅のヤマブキはまだ咲いていませんでした。 都内のヤマブキは3月末くらいにこれくらいの蕾でしたから、やはり小菅は3週間季節が遅いのですね。

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2008年4月20日 (日)

やまざくらさいたのこと

2週末は瀬音の森の小菅の小屋の作業に行ってきました。 一昨年猫ミュウさん夫妻を偲んで植えた山桜はまだ花をつけるところまで育っていませんでしたが、2002年に植えた山桜がきれいに咲いていました。 このサクラは小屋のずっと上にあるモロクボ平のサクラです。 よく山の中腹で見かけるサクラをきれいだなあと感心して眺めていますが、実際の山桜の花も日本的な淡い美しさを見せてくれます。

1 ヤマザクラの葉はソメイヨシノなどに比べて葉のギザギザが深い感じがします。 花と葉の開く時期がほぼ一緒なので、ひたすら花ばかりつけるソメイヨシノに比べてつつましさがあります。 ましてや檜林の中で咲いている姿はまた格別です。 例えれば男子校のなかにひとりだけ女子がいるという感じでしょうか。

2~3年うちには猫さんのサクラも咲くことでしょう。 その時期が楽しみです。

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2008年4月15日 (火)

花見のあとのこと

Photo花見シーズンも終わるとサクラにはだれも見向きもしなくなります。 でもこうして花びらを落とし、葉を出し始めたサクラは生命力を感じさせてくれます。 ソメイヨシノでもエドヒガンでもゴヨウザクラでもサクラは咲きはじめと咲き終わりがサクラらしい気がします。

祭りのあとならぬ花見のあと・・・誰もいないサクラの樹の下には無数のピンクの絨毯が広がり、それは靴底を通して柔らかな感触を伝えてきます。 ついばみ切れないほどのサクラに飽きたヒヨドリが鳴いています。 そろそろ暑さを感じさせる日と寒さを感じさせる日の入れ替わりがめまぐるしくなってきます。晩春ですね。

Photo_2 シモクレンがコブシに遅れること約1ヶ月で満開です。 コブシに似ていますがずっと大きな花びら。 コブシと同じ6枚です。 大きいので迫力があります。 シモクレンは紫色なのでそう呼ぶのですが、普通にモクレンとも言います。コブシのように大きくは開かず、半開きの状態が普通です。 もっとも大きいので開いてしまったらちょっとグロいかもしれませんね。

Photo_3 そしてモクレンを追う様にハナミズキも咲いていました。 こちらはちょっと小さめの花ですが、いろんな色があって多いのは桃色と白でしょうか。 実はこれは花びらではなくガクらしいのですが、そのなかにブツブツした黄緑色~桃色の小さな集まりがあってそれがほんとうの花なのです。 そういえば一青窈のハナミズキ・・・大好きな曲です。 いつまでも歌い継がれる曲になりそうですね。

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2008年4月 6日 (日)

もみじとふきの小さな花のこと

Photoモミジ(イロハモミジ)の花を見たことがありますか? とても小さな花です。 写真は去年4月18日に撮ったものですが、まだサクラが沢山咲いています。 去年の方が暖冬だったのに、サクラは今年の方が早く散っているような気がします。

今年もサクラの時期は人ごみを避けて散歩場所を決めていました。 ボクはサクラの花見って好きじゃないんです。 普段の生活が間接的なダメージなら、花見はサクラたち植物にとっては直接的なダメージだからかもしれません。 根っこ近くに座ることでサクラは生命力を奪われます。 ましてやそこに飲み物を捨てるなどもってのほか。 昔の人は街のサクラであっても付き合い方を知っていたような気がします。 ところが最近は・・・まあ愚痴ってもしかたないですけど。

Photo_2 モミジの花も小さいですが、この花も小さいです。 フキの花です。 ふきのとうの粒の一つ一つにいくつもの花が入っています。 フキの葉は食物を保つ効果、つまり殺菌効果があります。 10年余り前に宮城の蔵王でヤマメを釣ってフキの葉にくるんで東京に持ち帰ったことがありますが、ヤマメは鮮度を保って美味しく食べることが出来ました。 そういう知識のひとつひとつも自然と付き合うのにはとても大切なことです。

日本人はもっと自然とうまく付き合っていたんですけどね。 サクラの花見をする人々を見ていると、すべてではないのですが多くの場合、ボクは哀しくなってしまうのです。

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2008年4月 3日 (木)

ユキヤナギのこと

今日は大阪へ日帰り出張でした。 大阪でふと感じたのは、東京よりも春が遅いことです。 サクラはまだ満開ではありませんでした。 本州では東京がいちばん開花が早いということは、それだけ東京の気候がおかしくなっているということかもしれません。

山野の時の進み方がアナログ時計なら、東京の時の進み方はデジタル時計です。 なだらかに変化するのではなく突然気づきます。

2 サクラが満開なのにあわせるように近所のユキヤナギがこれでもかとサクラの数分の一の大きさの花を咲き競っていました。 サクラというよりも梅の花のつき方に似ています。 山野よりも街で見かけることの多い低木です。 しかしこれだけ咲いていると圧巻ですね。

Photo_2 花の直径は1cmほどでしょうか、2枚目の写真はまだ花が開きかけのときに撮影したものです。 これが満開になると、名前の通り雪が積もったように見えるくらいです。 小さな花も沢山集まれば存在を大きく見せることができるんだなと感心して見てしまいました。

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2008年4月 1日 (火)

イチリンソウとニリンソウのこと

ニリンソウ(二輪草)といえば川中美幸のヒット曲。 といっても若い人は知らないですね。そういうボクも数回聴いたくらいのものですが、その歌詞に出てくるニリンソウはこれです。

Photo       少しおくれて 咲く花を
      いとしく思って くれますか…
      咲いて清らな 白い花♪

という歌詞のとおり、ひとつが遅れて咲くのです。 こんな小さな花を歌にして人になぞらえるのはやはり演歌の世界。

ではイチリンソウはどんな・・・

Photo_2  残念ながらまだ花開いていませんでした。ほぼ同じ時期に咲くのですが、ニリンソウのほうが少し早かったようです。来週は咲いているかも知れませんね。

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2008年3月31日 (月)

らしょうもんかずらのこと

1なんとも厳めしい名前だこと。 花言葉は復讐と油断大敵。 細長く大きな紫色の花が連なっています。 名の由来は渡辺綱(わたなべのつな)が切り落とした羅生門の鬼の腕に見立ててのものらしいのですが、花にとっては迷惑な話かもしれません。

2 もっとも花を正面から見るとかなりグロテスク。 しそ科の植物ですが、下唇部分の模様がちょっと不気味です。なんとなく食虫植物のような雰囲気をかもし出しています。 毛むくじゃらな風体も鬼を連想させた要因かもしれないですね。

羅生門といえば芥川龍之介の短編小説です。 中学生のときに読んで、気持ちが悪くなった覚えがあります。 最近老眼が入ってきたこともあり、ほとんど印刷された活字を読まなくなってきました。 ましてや小説などしばらく読んでいません。 読んでみるかなあ・・・

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2008年3月30日 (日)

樹木も春のこと

Photo今週はどこへ行っても花見花見で賑わっています。 この慣習はいったいいつから始まったのでしょうか。 ものの本によると奈良時代は梅を愛でるのが貴族の花見だったようです。 平安時代になって桜を春の花とするのが主流になり、江戸時代の吉宗が庶民に花見を推奨したのが今の花見の起源といわれています。 写真は淡い色のソメイヨシノを背景に八重咲きの梅の溢れんばかりの花です。 ここは普段は弁当を食べている人すらいないのに、今週に限ってはテーブル椅子まで広げて宴会を楽しむパーティーも見られました。

Photo_2 落葉樹のケヤキも丸裸になった樹の枝先に若芽をつけていました。 新葉が出て広がるとまもなく無数の小さな花が開きます。その時期まできれいな新緑を楽しませてくれます。 一気にパッと咲いて春を告げる梅や桜に比べて、気づかないうちに春をしみこませるようなケヤキの若芽もなかなかのものです。

Photo_3 クスノキは常緑樹ですが、春になるときちんと若芽を出します。その色が深緑のクスノキの葉とは異なる赤みがかった明るい黄色で、これも人知れず告げる春のひとつです。

「ちいさい秋みつけた」と唄う歌がありますが、ちいさい春もまたどこかしこに溢れています。今日は生憎の曇り空で、午後からは雨の予報です。 真昼なのに夕方のような明るさでしたが、きっとお天道様がもう少し長く春を楽しませてあげようと季節の足を緩めたのでしょう。

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2008年3月29日 (土)

ヒトリシズカとカタクリのこと

今日は昼から白金自然教育園へ行って来ました。 いろんな生物を見ることが出来ましたが、何より勉強だったのは写真の撮り方がいかに下手くそかということを痛感できたことでした。ぜんぜん自分のイメージ通りに撮れないし、ピントも合わないし・・・でもこれも学習です。

1 2 回遊路の脇にいろんな季節の植物が植えられています。 ちょうどヒトリシズカが開いていました。高さは地面から10cm~20cm程度で小さな花ですが、霜柱のように直立しています。 あちこちに集団になって咲いていました。 春らしくて可愛い花です。

1_2 2_2 しばらく歩いていくとカタクリが群生していました。 カタクリは花が下を向いています。ヤンキーのシャツのように襟がピンと跳ね上がったみたいに花びらが反っています。 その葉もまた独特で目立ちます。

しかし白い花も淡い紫の花も撮影するのはとても難しくて、難儀しました。 でもいっぽうではこうして公園のようなところで植物や鳥や樹木を覚えて、自然の中でそれを同定する楽しみは、地味ながら面白いものです。 ふむふむ・・・

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2008年3月28日 (金)

カラスノエンドウもでたのこと

Photo_8 2先週末の写真です。 カラスノエンドウも葉を広げて紫色の花を咲かせ始めていました。 なぜカラスと名がついたかといえば、黒い実がつくからです。 この色のレンゲがよく水が入る前の田んぼに肥料として植えられていたのを思い出しますが、最近はレンゲでいっぱいの田んぼを長らく見ていないですね。ただしあのレンゲは正しくはゲンゲといいます。

Photo_9 Photo_10 アブラナ科の花では左のムラサキハナナと右のハマダイコンが咲き始めていました。 どちらも割と大きな花ですので、遠目でも目立ちます。 野川にはこのハマダイコンがこれでもかというくらいこの時期は咲き広がります。

Photo_12 Photo_13 そして最後はコハコベとヘビイチゴです。可憐で緻密なコハコベの花は目立ちませんが好きな花です。 またヘビイチゴは鮮やかな黄色で逆によく目立ちます。 今週末もまた天気はよさそうですので、どこかへ散歩に出かけたいと思います。花見の雑踏と混雑をさけて静かな散歩をしたいなあ。

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2008年3月27日 (木)

春の花咲き始めのこと

Photo Photo_2石組みにへばりつくように咲いていた二つの黄色い花がありました。ひとつはセイヨウタンポポです。もうひとつの咲き始めの花はハルノノゲシ。 両方ともロゼットという放射状に開く葉を地面に広げます。 この黄色の鮮やかさが春を主張しているように感じます。

Photo_3 こちらは同じ黄色で菜の花(アブラナ)。 なかなか図鑑には載らないのですが、正式にはセイヨウカラシナでしょうか。 どこにでも咲いているんですけどね。 なぜか蝶はこの花が好きなようで、この花が沢山咲いているとモンシロチョウが必ず飛んでいます。

Photo_4 Photo_5 そのモンシロチョウが止まっているのはタネツケバナ。 これは先日もご紹介しましたね。 こうしていろんな花が咲いてくると心があったかくなってきます。 そしていっせいに野に花が咲き乱れる1年でもっとも華やかな季節がやってきます。今年は冬が寒かったのですが、春との境目がはっきりしていた年でした。

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2008年3月24日 (月)

アセビ(馬酔木)のこと

Photo大きさ1~2cmの釣鐘状の白い花が咲いていました。 アセビ(馬酔木)です。 釣鐘タイプの花はいくつか見たことがあります。 去年紹介したヤマホタルブクロのほかにツリガネニンジン、渓流で見るイワシャジンなどがありますが、ほとんどは夏から秋にかけての花です。 ところがこの小さなアセビは春の花、そして野草ではなく樹木です。

2 純白で可憐な花ですが、実は有毒植物らしく、馬が食べると酔ったようにフラフラするという意味の名前になっています。 子供の頃、夾竹桃(キョウチクトウ)をかじってあまりの苦さに驚いたことがありますが、あれも毒木でした。 もちろんもういい年ですのでアセビをかじるようなことはしません。

林野にこのアセビがあるところは、周りの植物がシカなどの食害にあって少なくなっている場所が多いそうです。シカはアセビを有毒と知っていて食べないので、アセビの木が残ってしまうのです。 動物は利口ですね。

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2008年3月23日 (日)

サクラ開花?のこと

靖国神社のソメイヨシノが咲いたとの気象庁発表がありましたが、近所の桜は咲いているものあり咲いていないものありで様々です。 桜は園芸品種が200種類以上もあり、あちこちに植えられている桜も様々です。

Photo_4 オオシマザクラとヤマザクラは花と葉が一緒に開きますが、緑の葉がオオシマザクラで赤い葉がヤマザクラ。 エドヒガンとソメイヨシノは花が先に開きます。 写真の桜、見た感じはソメイヨシノのようですが、また確かめてみたいと思います。 この樹はわずかに開きかけている様子でもうあと数日で花になりそうです。

Photo_5 鮮やかな花ではありませんが、これも花だと知る人は少ないアカシデの花です。 イヌシデ、クマシデ、アカシデは雑木林に普通に生える樹ですが、アカシデは春になるとこの花で遠目には全体が赤く見えます。 まるで秋の色のように感じるのはちょっと茶色っぽい赤色だからでしょうか。 イヌシデとクマシデは黄色~茶褐色の明るめの色合いです。 こういう尾状の花は花に見えないのですが、イチョウやシイやカシ、ナラなどの花はほとんど尾状です。

今週は沢山の花が咲き始めましたので、少しずつ報告していきたいと思います。

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2008年3月16日 (日)

一気に花開くのこと

Photo_3コブシの花があちこちで開いた週末でした。 うちの向かいのお宅の庭にあるコブシはどこよりも早く咲きますので、今年はもう満開ですが、公園のコブシは高い枝は開いているものの、低い枝はまだ開きかけの状態でした。 この花芽が開くときは強い生命感を感じます。

Photo_4 サンシュユも花芽が割れて黄色いきれいな花がいっぱい顔を出しました。 中国からの渡来種で山野よりも公園などに多く見られますが、梅の紅白に黄色い彩を加えて華やかな春を演じてくれます。

Photo_5 いっぽう万人が待ちかねるソメイヨシノはこんな感じでした。 とはいえもうすぐ開くぞという感じが見て取れます。 桜は種類が多くて、冬場に咲いているものもありますが、戦後植えられた多くの桜はソメイヨシノというハイブリッドで種自体に繁殖力がない園芸種です。 そうでない桜も沢山あるのですが、樹の寿命が60年程度というソメイヨシノがあちこちで倒れたら、公園を管理する自治体はどうするのでしょうね。 近自然型の対応をしてくれることを望みます。

Photo_6 世田谷通りの近くのとある小さな公園の桜はもう三分咲きでした。 種類はわかりませんが、おそらく寒桜ではないと思います。

もっとも桜が咲くと人が出て、ゴミを捨てて、いいことはほとんどありません。 公園のゴミ箱を撤去して、ゴミを放置しないかどうか監視カメラで捉えるくらいのことをしないと、もうこの国はだめなんだろうと思います。 中国や韓国を後進と思いこんでいるうちは難しいでしょう。 まずは自分たちの国から見た目も心もきれいにしていきたいと思うんですけどね。 桜にはいろいろ考えさせられます。

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春…春…春のこと

4今日も暖かい春の日でした。 3時間あまり散歩してきました。 いつもの馬事公苑から今日は奮発して?砧公園をぐるっと巡るコースです。 草むらにはオオイヌノフグリがこれでもかと咲き広がっていました。 それに対抗するように陣取るのがハコベとナズナ、それにホトケノザです。

Photo ナズナをよく見ると、アブラムシが沢山ついています。 啓蟄といえば虫が出てくる時期をいい、暦では3月6日ころから、啓蟄が終わると春分になります。 古来の暦はよく季節を表現したもので、この啓蟄の時期にこうして虫が出てきているのを見ると感心します。(ただアブラムシは気持ちのいいものではないですが、テントウムシが出てきて今度はアブラムシが食べられる番になります)

Photo_2 菜の花がきれいに咲いていました。 菜の花の蜜はとりわけ美味しいのか、ミツバチが沢山集まっていました。 ミツバチは後ろ足の付け根に蜜を貯めて置いて、それを巣まで持ち帰ります。 せっせせっせと蜜を貯めていく姿は健気で、かつての日本人のようです。 1970年~71年に大ヒットした「みなしごハッチ」がもし現代に放送されていたら、子供達の共感を呼ぶことはなかったでしょう。 人間の感じ方が変わっても、自然はいつまでも変わらないんですけどね。

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